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世界一美しい団地図鑑 [本のこと]

小説「団地のふたり」の記事でも触れましたが、団地が好きです。

お気に入りの団地は、赤羽台団地。
宮本浩次先生の故郷でもあります。

コロナ前はよくお散歩に出かけましたが、最近はすっかり足が遠のいていました。
けれど、先日「団地のふたり」を読んでから団地への思いが再燃。
久しぶりに読み返したのが、こちらの本。

「世界一美しい団地図鑑」


ます、表紙に写っている建物がとてもお洒落で。
これも団地なのかと驚かされる。

本書は写真集ではなく図鑑というだけあって、住棟の形状や間取り、団地の歴史、そして私たちがイメージする「団地」の構成要素についても図解されています。

例えば、団地は同じ形の建物が並んでいるため、住棟番号を示すサインが記されていますが、タイル貼りや金属製の箱文字スタイルなど様々な種類があるらしく、そういう細かいことを知れるのも楽しいです。

※参考写真。以前撮影した赤羽台団地。
akabanedai_2.jpg

さらに、「傑作団地案内」として「同潤会代官山アパート」や「阿佐ヶ谷住宅」などの古きよき団地から、表紙の「東雲キャナルコートCODAN」のようなお洒落団地まで、18の団地が掲載されています。

大好きな「赤羽台団地」も。
色々な間取りのお部屋があって、実にバラエティ豊か。
浩次先生はどんなお部屋に住んでいたのだろうと思いを馳せる。

そして、赤羽台団地といえば、スターハウス!
※参考写真。以前撮影した赤羽台団地のスターハウス。
akabanedai.jpg

内部はどうなっているのだろうと実に興味をそそられますが、安心してください。
本書には室内写真や間取り図なども掲載されているのです。

ただ、前回訪れた時には、「ヌーヴェル赤羽台」への建て替えがだいぶ進んでいたので、スターハウスはどうなったのだろうと心配がよぎります。
今や、だいぶ景色が変わっているかもしれません。
現状を確認したいような、したくないような…。

そういえば、本書には津端修一さんも登場します。
修一さんといえば、名古屋市近郊のニュータウンに自分で家を建て、奥様の英子さんと共に菜園をつくって生活し、そのライフスタイルが話題になりました。「あしたも、こはるびより」などの書籍が発行されたり、「人生フルーツ」という映画化もされましたね。

公団創生期の設計者であった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や赤羽台団地の設計にも携わっていました。
修一さんと赤羽台団地に繋がりがあることを知って、ものすごく嬉しかったです。
というのも、私は修一さん&英子さんご夫婦のファンなので。
そのお話はまた今度。

団地はただの建物ではなく、そこに暮らしている人々の息遣いが感じられるところに魅力があるのだな。

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