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しあわせは食べて寝て待て [本のこと]

思わず抱きしめたくなるような漫画に出会ってしまいました。

水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」。

内容を簡単にご紹介すると、持病を持っている麦巻さとこは週4日のパート勤務で一人暮らしをしている。
病気のことが原因で色々なことに行き詰っていたさとこだったが、引っ越し先の小さな団地で知り合った面倒見のいい大家・鈴さんと料理番・司と交流するうちに、少しずつ元気を取り戻し前に進めるようになっていく。

私はさとことは違う病気ですが、免疫系の持病があります。
今は症状が落ち着いているし薬を飲んでいるので、普通の人と同じ生活ができるしフルタイムで働けます。とはいえ疲れたりストレスが溜まると不調がやってくるので、残業が少ない仕事を選んでいます。

私の場合は一見健康そうに見えるので、病気ということを理解されにくい。
かと言って、変に気を遣われるのも嫌なので職場では病気のことは話しません。
気を遣ってほしくないけど、辛い時があるのは理解してほしいっていう、我ながら本当にめんどくさい。

なので、さとこが職場の上司以外には病気のことを知られたくないという気持ち、よ~くわかります。
他の人にはなかなか理解されずらいため、その部分については心を閉ざしてしまう。
一生病気と付き合っていかなければならない不安も重くのしかかる。
さとこを見ているとまるで自分を見ているようで、抱きしめたくなりました。

たとえ家族や仲のいい友達であっても、自分が抱えているものをさらけ出すことはできないです。
でも、それって病気に限らず、どんな人にもそういう部分はありますよね。
大人になると、誰でも何かしら抱えてる。

この作品では、大家の鈴さんと司のふるまい方がなんとも自然で癒されるのです。
鈴さんがさとこにかける言葉は心をほぐしてくれるし、司が教えてくれる薬膳の知識も興味深い。
こんなお隣さんがいたらなあって思いました。

健康でいるためには自然と調和した暮らしを送ることが大切という薬膳の考え方に、どんどん興味をひかれるさとこ。私もコロナ前は薬膳や玄米菜食などの食生活を実践していたのに、最近あまり意識しなくなっていることに気づかされました。あんなに気を遣ってたのに、いまやポテチとか食べちゃってるし(汗)。

食べることは生きること。

食生活を見直すことにより、少しずつ心も元気になっていくさとこを見ていたら、私も食や生活を見直そうと思いました。さとこと共に私も健康になりたい!

全体的にほっこりしているのに、なんだか読んでいる私まで勇気が湧いてくる。
絵のタッチが柔らかいところも好きだし、登場人物の表情や台詞など細かい描写にもグッときます。
2巻も出ているようなので、読むのが楽しみ♪




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