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ポンペイ [美術]

東京国立博物館で開催されていた特別展「ポンペイ」。
会期は1月14日~4月3日で、開始早々見に行きました。
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紀元後79年、ヴェスヴィオ山の噴火により、厚い火山灰の下に
埋もれたローマ帝国の都市ポンペイ。
その名を耳にしたことはありましたが、どのような町だったのかを
知りたくて展覧会に足を運びました。
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驚くべきことに、火山灰で埋没した古代の住居地には、当時約1万人が
暮らした都市の生活空間や家財がそのまま封じ込められており、
まさにタイムカプセル。
本展では、今もなお発掘が続いているポンペイ遺跡から出土された
遺物の中から約150点が公開されていました。
写真撮影可の作品も多かったので、いくつかご紹介。

辻音楽師(モザイク画)。
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青の壺。実物はもっと青色が鮮やかでした。
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パン屋の店先。
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炭化したパン。
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前の写真にあるパン屋の店先で売られていたパンと同じ形。
パンが炭化すると、こうなるのですね!
現在までその姿が残っているというのが凄いです。
「炭化したパンのクッション」というグッズが販売されていましたが、
人気のようですよ(笑)。

猛犬注意。
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家の玄関に敷かれた床モザイクで、訪問者に番犬がいることを
注意喚起しているそう。
現代の家にもこのような画があったら素敵ですね。

ナイル川風景。
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イセエビとタコの戦い。タイトルに思わずクスっと笑ってしまう。
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出土品の保存状態がよいため、2000年前のものとは思えないほど
どれも鮮やかで美しいです。

この展覧会を訪れる少し前に、トンガの火山島で大規模な噴火があり、
日本でも津波警報が出るなど、緊迫した事態になりました。
遠い昔のことではなく、今もなお地球上のどこかで起こっている
出来事だということを痛感したのでした。

ポンペイにおいても、火山の噴火により一瞬にして奪われてしまった
命があったことを思うと、とても残念でやりきれない気持ちです。
けれど、展覧会のキャッチフレーズになっている「そこにいた」という
言葉通り、そこには確かに町があって人々が暮らしていたのですよね。

様々な出土品を見ながら、そこにあった町やそこにいた人々の暮らしに
思いを馳せることができて、感慨深いものがありました。

東京会場は閉幕しましたが、次回は京都市京セラ美術館にて4月21日から
開催されるそうです。
https://pompeii2022.jp/

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