清らかな人

12月18日は大切な日。

あれからもう10年以上の月日が流れた。
友人が旅立った日から。

年明けに会おうねと約束したのが12月の初め。
まさかそれが彼女との最後のやり取りになるなんて思いもしなかった。
年が明けて彼女からの連絡はなく、代わりに届いたのは訃報を知らせる
一枚の葉書。

後でご両親に聞いたところによると、私達と連絡を取り合った直後に
彼女が倒れ、一度は持ち直したものの残念ながら息を引き取ったそう。
本当に突然のことだったらしく、ご両親も信じられないという様子だった。

仲間内でも一番元気はつらつで、スカイダイビングと旅行が趣味だった
彼女の突然の死は、私達にとっても全く信じられないことだった。

アメリカで列車での一人旅をしたときに、旅先から絵葉書を送ってくれて、
旅の様子を楽しそうに報告してくれたのを思い出す。
いつも明るく、決して人の悪口を言わない、清らかな人だった。

私が病気療養をしてた時に、彼女がプレゼントしてくれたのがこちら。


これ、組み立てると地球儀になるという立体パズル。
旅好きの彼女らしいプレゼントに、とても元気づけられた。
机の上に飾って時々眺めながら、彼女は今頃どの辺を旅してるのだろうと
思ったりするのです。

今日は仲間たちと彼女のお墓参りに行ってきた。
もう10年以上続いてるので、いつもお花を買うお花屋さんも私たちの
ことを覚えていてくださる。
一年に一回なのに。

いつもはお墓参りの後に、ランチをしながらお互いの近況を報告しあうの
だけど、今年は状況を鑑みてランチは中止。
残念だけど、みんなで一緒にお墓参りできただけでもよかった。

年に一度みんなで無事にお墓参りできることのありがたさ。
今年は特に痛感したのだった。

来年は平和な世の中になって、安心して彼女に会えますように。