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美しい本の世界<吾輩は猫である> [夏目漱石]

私は漱石先生の作品も好きですが、装幀(ブックデザイン)も大好きです。

漱石先生の本は「漱石本」と言われ、こだわり抜かれた美しいデザインが
後の出版界にも影響を与えたそう。

私もその漱石本を始めて手にした時、細部にまでこだわったデザインに
魅了され、先生の作品の復刻版を集めました。
復刻版はオリジナルの細部まで再現されているので、美しさを愛でるには
最適だと思います。

見ているだけでウットリしてしまう漱石本。
そんな美しい本の世界を、できる限りご紹介します。
今回は漱石先生の小説デビュー作「吾輩は猫である」。

上・中・下の3編からなり、カバーをした状態の背表紙。
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上編。カバーの表紙と裏表紙。
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中編。カバーの表紙と裏表紙。
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下編。カバーの表紙と裏表紙。
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カバーを外した状態の背表紙。
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上編。カバーを外した状態の表紙。
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中編。カバーを外した状態の表紙。
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下編。カバーを外した状態の表紙。
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裏表紙はすべて同じ。
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上編の扉。
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上編の奥付。
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中編の扉。
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中編の奥付。
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下編の扉。
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下編の奥付。
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こちらは天金。本の天(上部)の部分に金箔が貼り付けてある。
wagahai_5.jpg

ページはこんな感じ。
wagahai_6.jpg

アンカットと言って、ペーパーナイフで切って読む作りになっている。
これはフランス流の造本らしいです。

この様に本一つとっても、漱石先生のこだわりがたくさん詰まっています。
本の内容だけでなくデザインでも魅せるなんて、さすが先生ですね。

ちなみに装幀を手掛けたのは、橋口五葉。
漱石先生の五校時代の教え子である橋口貢の弟で、「吾輩は猫である」で
タッグを組んで以来、先生の信頼を得て、多くの漱石作品の装幀を手掛けて
います。

橋口五葉のデザイン、大好きです。

この後の作品では更に美しい装幀を見ることができるので、また折に触れ
ブログでご紹介します。

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