巴水の雪景色 [美術]
雪が降りました。
思ったより積もらなかったので、こんな風景は見れませんでした。
川瀬巴水の「芝増上寺」という作品。
関東大震災後の東京の風景を描いた「東京二十景」の一枚で、生家にほど近い芝増上寺を描いた、巴水最大のヒット作。
赤い門前と白い雪のコントラスト、そして傘をすぼめた女性がなんとも印象的な一枚です。
大正から昭和にかけて描かれた浮世絵の進化系を新版画といい、その分野で活躍したのが川瀬巴水。昭和の広重とも呼ばれたそうです。
新版画はそれまでの浮世絵に比べて、摺りの回数を大幅に上回る多色刷りが特徴的。それによって、より奥行きのある作品に仕上がるのです。
何気ない旅の風景と人々の暮らしを描くことを得意とした巴水。
あのスティーブ・ジョブズも巴水の作品に魅了されたとか。
こちらは「雪の金閣寺」。
一目見ただけでは、金閣寺ということがわかりませんでした。
金閣寺というと、どうしても金色に輝いてる姿しか思い浮かばないものですから。ちなみに金閣寺の正式名称は「鹿苑寺」というのですね。
この作品には鏡湖池に張り出す少亭「漱清」も描かれています。
ベロ藍だけで摺られているのに、平坦にならず迫力のある描写になっているところが素晴らしい。
最後はこちら。
巴水の絶筆となった「平泉金色堂」。
病との闘いの中で何度か書き直されたそうです。
金色堂へと向かう一人の僧侶。
階段を上がり、ここまで来たかと右手で笠を掲げようとする姿に、巴水がその生涯を重ねたともいわれています。
巴水が描いた最後の作品は、静けさを感じる雪景色でした。
思ったより積もらなかったので、こんな風景は見れませんでした。
川瀬巴水の「芝増上寺」という作品。
関東大震災後の東京の風景を描いた「東京二十景」の一枚で、生家にほど近い芝増上寺を描いた、巴水最大のヒット作。
赤い門前と白い雪のコントラスト、そして傘をすぼめた女性がなんとも印象的な一枚です。
大正から昭和にかけて描かれた浮世絵の進化系を新版画といい、その分野で活躍したのが川瀬巴水。昭和の広重とも呼ばれたそうです。
新版画はそれまでの浮世絵に比べて、摺りの回数を大幅に上回る多色刷りが特徴的。それによって、より奥行きのある作品に仕上がるのです。
何気ない旅の風景と人々の暮らしを描くことを得意とした巴水。
あのスティーブ・ジョブズも巴水の作品に魅了されたとか。
こちらは「雪の金閣寺」。
一目見ただけでは、金閣寺ということがわかりませんでした。
金閣寺というと、どうしても金色に輝いてる姿しか思い浮かばないものですから。ちなみに金閣寺の正式名称は「鹿苑寺」というのですね。
この作品には鏡湖池に張り出す少亭「漱清」も描かれています。
ベロ藍だけで摺られているのに、平坦にならず迫力のある描写になっているところが素晴らしい。
最後はこちら。
巴水の絶筆となった「平泉金色堂」。
病との闘いの中で何度か書き直されたそうです。
金色堂へと向かう一人の僧侶。
階段を上がり、ここまで来たかと右手で笠を掲げようとする姿に、巴水がその生涯を重ねたともいわれています。
巴水が描いた最後の作品は、静けさを感じる雪景色でした。
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