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奥田元宋と日展の巨匠 [美術]

鮮やかな赤に染まる渓流の景色に目を奪われて。
久しぶりに山種美術館へ足を運びました。

開催中の展覧会「生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠」

今回初めて、奥田元宋という日本画家のことを知りました。
本展の目玉は、元宋の代表作である「奥入瀬」の「秋」と「春」が
同時に公開され、並ぶのは10年ぶりだそう。

こちらのパンフレット上部の作品が「奥入瀬(秋)」。
作品を際立たせている赤色は、「元宋の赤」とよばれているそう。
genso_1.jpg

「奥入瀬(春)」は、緑が鮮やかな作品でした。
どちらも元宋が70歳を過ぎてから取り組んだというから、驚きです。

こちらは唯一写真撮影がOKの作品「山澗雨趣」。
genso_2.jpg

その場の湿度や空気、風などを感じる作品たちを目の当たりにして、
風景画というのは、細かく自然を観察しなければ描けないのだなと
感じました。

他にも、川合玉堂、福田平八郎、東山魁夷など、名だたる巨匠たちの
作品を堪能することできます。
特に福田平八郎の「牡丹」は、以前の展覧会でも目にしたことがあり、
牡丹の花びらの透き通るような質感や風に揺れるほわほわとした
繊細な表現にうっとり。
隣りにいらした見知らぬおじ様も「わあ、すごい…」と思わず心の
声を漏らしておりました(笑)。

そして、お楽しみがもう一つ。
館内の「Cafe 椿」では、展覧会にちなんだ和菓子が頂けるのです。
青山の老舗菓匠「菊家」さんにオーダーしたオリジナルだそうで、
秋のいろ、青もみじ、雪けしき、葉のしずく、月あかりの5種類。

どのお菓子も美しくて、迷いに迷いました(苦笑)。
結局選んだのは「青もみじ」という羊羹。
genso_4.jpg

元宋の「奥入瀬(春)」を思わせる、涼し気なお菓子。
目にも美しく、口に入れるとつるっと爽やかな味わい。
食べるのがもったいなくて、少しずつ味わいました。

中国茶「東方美人」とセットで。
genso_3.jpg

「生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠」は7月3日まで開催。
詳しくはこちらをどうぞ。
https://www.yamatane-museum.jp/exh/2022/okudagenso.html

タグ:山種美術館
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