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イサム・ノグチ 発見の道 [美術]

東京都美術館で開催されている「イサム・ノグチ 発見の道」を
見に行ってきました。
isamunoguchi_7.jpg

イサム・ノグチは日本人の父とアメリカ人の母の間に生まれ、
彫刻や舞台美術、プロダクトデザインなど様々な分野で活躍した
20世紀を代表する芸術家。

お恥ずかしながら、お名前は存じ上げていたものの、その人物像や
作品に対する知識があまりなく。
今回初めて展覧会に訪れたところ、盛況っぷりに驚きました。
特に若者が多くて、ビックリ!
普段の展覧会とは、明らかに雰囲気が違っておりました。

「第1章 彫刻の宇宙」「第2章 かろみの世界」「第3章 石の庭」の
3章からなる本展覧会。
そのうち、第1章と第2章は撮影OKという太っ腹!
さらに、会場内は自由動線となっているため、好きな作品から鑑賞
できるというのもよかったです。
この様な試みが、人気の要因の一つなのかもしれません。

さて、作品にも少々触れてみます。
会場に入ってすぐに現れたのは「黒い太陽」。
手前の黒い輪の作品なのですが、とてもインパクトがありました。
isamunoguchi_1.jpg

その後ろには、写真撮影で大人気の「あかり」インスタレーション。
isamunoguchi_2.jpg

和紙を通した柔らかな光そのものを彫刻とする「あかり」を150灯
使ったインスタレーション。
とても幻想的でありながら、どこか心が和む空間になっています。

イサム・ノグチは日本人とアメリカ人の間で、自身のアイデンティティの
葛藤に悩んだそうですが、日本の伝統や文化は彼に大きな影響を与え、
作品にも表れています。

私は彫刻に関する知識があまりないので、会場に来る前はどのように
鑑賞するのだろうと思っていたのですが、実際に作品を前にすると、
「これってなんだろう?」「これは鳥?」「これはもしかしてリス?」
などと、自分なりに想像してみて、後で作品名を確認して答え合わせを
してみるという楽しみ方を見つけました。

「不思議な鳥」
isamunoguchi_3.jpg

「リス」
isamunoguchi_4.jpg

こうして見ると、かわいらしい作品も多くて、彫刻に対するハードルが
下がったように思います。
自分の想像力を使って自由に!

こちらは「プレイスカルプチュア」。
色っぽいように感じたのですが、なんと遊具彫刻だそう。
isamunoguchi_5.jpg

ノグチは生涯を通じて遊園地の建設プランをもち、子供達が自由に駆け回り、
遊びを通じて「世界との出会い」が育まれることを切望していたそうです。
そんな遊園地があったらいいですよね。

イサム・ノグチの作品たちは、自分が思っていたような「彫刻」という
概念を遥かに飛び越えて、新たな世界を見せてくれました。
isamunoguchi_6.jpg

東京都美術館での「イサム・ノグチ 発見の道」は、本日が最終日です。
https://isamunoguchi.exhibit.jp/index.html

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