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美しい本の世界<草合> [夏目漱石]

今日から新年度ですね。
新たなスタートに、思わずうっとりするような美しい本をご紹介します。

夏目漱石「草合」。

「くさあわせ」と読みます。
どういう意味なんでしょうね(苦笑)。

本体は帙という、書物の損傷を防ぐために包む覆いにくるまれており、
これは、以前ご紹介した「虞美人草」と同じです。
今回も橋口五葉様による装幀。
kusaawase_1.jpg

紐をほどくと、本体が現れます。
kusaawase_2.jpg

こちらが本体。なんて美しいのでしょう!
kusaawase_3.jpg

多色摺りに漆を重ねるという、非常に凝った手法。
漆で表現した葉に、蝶、鳥、桜、青海波模様が描かれています。

デザインのアップ。
kusaawase_4.jpg

見返し。
草花を愛した五葉様のセンスが余すところなく発揮されてます。
kusaawase_5.jpg

扉。こちらにも花が描かれています。
kusaawase_6.jpg

収録作品は「坑夫」と「野分」。
kusaawase_7.jpg

奥付。
kusaawase_8.jpg

漱石本の中でも「虞美人草」と「草合」は、ひと際凝った装幀で、
まるで工芸品のようです。

「虞美人草」の装幀については、こちらもどうぞ。
https://tsukimisou-rock.blog.ss-blog.jp/2021-01-05-1

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