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檸檬 [本のこと]

年末になると、日本橋にあった島根県のアンテナショップで
おせちの材料を購入し、その後は丸善に立ち寄るのがここ数年の
恒例となっていました。

今年の春にしまね館が日比谷に移転したのですが、やはりいつもの
コースを巡らないと今年が終わらない気がしたので、しまね館で
買い物を済ませた後で日本橋に移動。
地下鉄を使えば、意外とすぐに行けちゃいます。

丸善では本をじっくり吟味するのが楽しみ。
さらにもう一つのお楽しみは、カフェであるスイーツを頂くこと。

それは…。
檸檬のスイーツ!
lemon_1.jpg

見た目もかわいい。
中身をくり抜いたレモンの中には、ふわふわのレモンムース。
爽やかな甘酸っぱさが口の中に広がります。

年に一度、このスイーツを頂くのが楽しみなのですが、以前と見た目が
変わってました。

こちらが2年前。縦置きになってます。
lemon_2.jpg

横置きの方が食べやすいという理由でリニューアルしたのでしょうか?
味は変わってないです。

ちなみに、このデザートは梶井基次郎の小説「檸檬」にちなんだもの。
小説に出て来たのは、丸善の京都店です。

主人公は大好きなお店である丸善を訪れますが、なぜか憂鬱な気持ちに
陥ってしまいます。
大好きな画本の棚の前に行っても気持ちは晴れないまま。
そこで、檸檬を爆弾に見立てて、書棚に置いたまま店を去るという
行動にでます。
その奇妙なたくらみは、彼の憂鬱を愉快な気分に変えたのでした。

私も毎年このデザートを頂くのが楽しみなのは、一年分の憂鬱なことを
爽快な気分に変えることができるから、なのでしょうか。



さて、今年も残すところ数時間となりました。
いろいろあった2020。
来年は平和な年になりますように。

それでは、よいお年をお迎えください!

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