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漱石忌 [夏目漱石]

本日12月9日は漱石忌。

漱石先生は、大正5(1916)年12月9日に49歳でこの世を去りました。
最後の作品である「明暗」は未完のまま。

本当は今日お墓参りに行きたかったのですが、平日は仕事があるので、
事前に行ってきました。

漱石先生が眠っているのは、雑司ヶ谷霊園。
池袋が近いというのに、都会の喧騒とはかけ離れた静かな場所です。

お墓って、なぜだか気持ちが落ち着く。
月に一度、身内のお墓参りに行っているせいかもしれないし、好きな人の
お墓だからというのもあるかもしれないけれど。
雑司ヶ谷霊園にも時々訪れます。

漱石先生のお墓は広い霊園の中でも、ひときわ目立つ。
soseki_9.jpg

どちらかと言えば、生前の先生は地味なイメージだけど、お墓は派手!
なんだか不思議な形をしているが、安楽椅子の形になっている。
生前はあんなに苦しんだのだから、あの世ではせめて安らいでほしいという
思いが込められているとか。

この角度だと、安楽椅子の形というのがわかりやすい。
soseki_11.jpg

背面には「大正五年十二月九日没 俗名夏目金之助」と刻まれている。
夏目金之助とは、漱石先生の本名です。
この写真は見ずらいですが…。
soseki_10.jpg

ちなみに、小説「こころ」の「先生」が親友のお墓を訪れる場面で
登場するのが、ここ雑司ヶ谷霊園です。

漱石忌が近くなると、いつもはお墓参りに訪れる人の姿を目にしたり、
墓前にお花がたくさん供えられているのですが、この日はあいにくの
曇天だったせいか、誰もいなかったです。

静かな空気の中で墓前に手を合わせながら、そういえば漱石先生は常に
孤独と向き合っていた人だったなあ、なんてことを思いました。

雑司ヶ谷霊園には、小泉八雲、永井荷風、泉鏡花など他にも多くの著名人が
眠っております。

お墓参りに行く際は、管理事務所で地図をもらうのがオススメ。
ただし、眠っている故人の迷惑にならないよう、くれぐれもお静かに…!

最後に、漱石先生のお言葉を一つ。

根気ずくでおいでなさい。
世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、
火花の前には一瞬の記憶しか与えてくれません。


※雑司ヶ谷霊園の地図は、コチラからもダウンロードできます↓
http://www.city.toshima.lg.jp/132/bunka/kanko/kankobutsu/007204.html

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