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自然と人とのダイアローグ [美術]

2020年秋からの休館を経て、今年4月にリニューアルオープンした国立西洋美術館。
リニューアルオープン記念として開催中の「自然と人とのダイアローグ」に行ってきました。

久しぶりの国立西洋美術館。
この日はとにかく暑かったので、どの辺がリニューアルされたのかも気づかないまま
入館してしまいました…。

国立西洋美術館といえば、ル・コルビュジエが設計したことでも有名。
今回のリニューアルはコルビュジエの設計をもとに、創建当時の姿に近づける工事を行ったそうです。
建物を愛でるだけでも訪れる価値あり!

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さて、展覧会の方はというと。
ドイツのフォルクヴァング美術館の協力を得て、自然と人の対話(ダイアローグ)から生まれた近代の芸術の展開をたどる展覧会だそうです。
印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100点を超える作品により、ヨーロッパの自然表現が紹介されています。

その顔触れはゴッホをはじめ、マネ、モネ、セザンヌ、ゴーガン、シニャック、ノルデ、ホドラー、エルンストなど。
とはいえ、いわゆる有名な作品というより、あくまでも自然に対する描写のものが多いという印象でした。

ゴッホの「刈り入れ」は、麦畑で刈り入れをしている労働者が描かれているのですが、ゴッホらしい死生観が表現されていました。
病に侵されていたはずなのに、特徴的な色彩とうねるような麦の描き方にあふれる生命力を感じる。やっぱりすごいな。
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他にもフリードリヒの「夕日の前に立つ女性」は、背を向けて立っている女性の向こうに広がる夕日という構図が、見る者に希望を抱かせるように思えた。
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シニャックの「サン=トロペの港」は点描法で描かれる独特なタッチが柔らかく、まるでおとぎ話のよう。
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フィンランドのアクセリ・ガッレン=カッレラの「ケイテレ湖」は、絵のほとんどを湖面が占めるという大胆さで、かつ見る者の想像力をもかきたてる面白さ。
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そして、ポール・ランソンの「ジギタリス」は、ポストカードを持っているので実物に出会えて感激!手前に向かって伸びてきているようなジギタリスの描写が斬新。
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作品は一部を除いて写真撮影可なので、展覧会後も余韻を楽しめます。
また、風景がメインだと癒されるので、見やすいのもいいです。
涼しくて芸術作品にも触れることができる美術館で過ごす夏。おススメです。

こちらはオマケ。
nature_7.jpg

★「自然と人とのダイアローグ」の詳細はこちら。
https://nature2022.jp/

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