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美しい本の世界<行人> [夏目漱石]

久しぶりの美しい本は、漱石先生の「行人(こうじん)」。
橋口五葉様が担当した漱石本では、最後の装幀になります。

まずは函。
これまでの作品にはない白黒のデザインが斬新です。
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表紙、背、背表紙。
背に濃藍と朱色の模様が施された羊皮スエードが使われています。
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模様のアップ。
草木や魚、鳥などが描かれていてかわいらしい。
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表紙と本文をつなぐ見返し。
ここにも植物や動物が描かれていて、五葉ワールドが全開です。
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扉。
五葉様は本の顔として表紙と共に大切にしていたそう。
koujin_5.jpg

奥付。
「行人」は大倉書店から発行されました。
koujin_6.jpg

こうしてみると、五葉様は本の装幀という仕事において、表紙、見返し、
扉などの細部にまで凝ったデザインを施し、一冊の本を芸術品のように
仕立て上げていたのだな。

また、五葉様の装幀は美しさだけでなく、エキゾチックだったり、
かわいらしさがあったりなど、様々な表情があるのも特徴的で、そこが
魅力でもあります。

そして漱石先生の美しい本の世界は、ここから更にすごいことになって
いきますよ。

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