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志村君に会いに② [フジファブリック]

志村正彦という音楽家を知ったのは、彼がこの世を去ってから随分後のことでした。

もう届くことはないのだなと思いつつも、彼の音楽に触れる時だけは、ほんの少し
近づけたような気になって嬉しくなったり。
けれど、ふと現実に戻って悲しくなったり。
震えるほどの感動と切なさを抱きながら、今日も彼の音楽を聴き続けています。

そんな志村君に会いに行きたいと、2021年の暮れに富士吉田市を訪れました。

事前にお墓の場所を調べておいて、あとは自力で探すことに。
目印は「たくさんのコーラ」。

命日に近かったし、駅で志村君のパネルの写真を撮っている人を見かけた
こともあり、ファンの方が誰かしら来ているだろうと思っていたのですが、
あいにく誰もいない…。
しかも、思ったよりも敷地が広くて、お墓を一つずつ見て回るのはかなり時間が
かかりそうだなと途方に暮れました。

けれど、今回の目的は志村君に会ってご挨拶することなので、なんとしてでも
探さなくては。
そう意気込んで歩みを進めた矢先。
ふいにコーラが視界に飛び込んできたのです!
本当に突然パーッと視界が開けたので、なんとも不思議。
広い敷地の中でこんなに早く見つけることができるなんて、奇跡だと思いました。

志村君のお墓には、たくさんのコーラとお花が供えてありました。
今もなお、多くの方に愛されてるのだな。

これだけコーラがあったら、「おなかはコーラでいっぱい」になっちゃうねと
思いつつ、私も持参したコーラを供えて墓前に手をあわせました。
戒名が志村君らしい。

ずっと会いたいと思っていた志村君に会えた。
フジファブリックの音楽に己の人生を捧げた志村正彦という人。
そんな彼の魂に心を突き動かされて、ここまで来てしまった自分。
来させてくれて、ありがとう!

挨拶をすませ、歩き出した私の視線の先にあったのは五重塔。
志村君がよく訪れていた場所。
次は丘の上の忠霊塔を目指すことにしました。

しかし、それは試練の始まりなのでした(大げさ)。
というのも、鳥居をくぐって階段を上っていくと…。
shimura_10.jpg

なんと、また階段!
shimura_11.jpg

思ったよりも段数が多くて、その上マスクもしていたので息苦しい。
真冬なのに汗びっしょりだし、足も重い…。
あーしんどい。
けれど、後ろを振り返った時に目にした光景が信じられないぐらい美しくて。
再び力が湧いてきたのでした。
shimura_12.jpg

つづく。

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