SSブログ

ゴッホ展 [美術]

東京都美術館で開催中のゴッホ展を鑑賞してきました。
gogh.jpg

本展は、ゴッホの世界最大の個人収集家であるヘレーネ・クレラー=ミュラーが
初代館長を務めたクレラー=ミュラー美術館のコレクションから、選りすぐりの
油彩画28点と素描・版画20点が展示されています。

代表的な作品では、アルル時代の「種まく人」、糸杉を描いたサン=レミ時代の
「夜のプロヴァンスの田舎道」など。
さらに、ファン・ゴッホ美術館から「黄色い家(通り)」を含む4点も展示されて
いるということで、注目の展覧会となっています。

ゴッホといえば日本でも大変人気のある画家なので、毎回大盛況。
本展も例にもれず大人気でしたが、日時予約制で感染対策もされているので、
そこは安心です。

私が初めてゴッホの作品に出会ったのは、まだ学生の頃。
当時は色の印象が強烈すぎて、あまり好きではありませんでした。
けれども、時が経って再び彼の作品に触れてみると、ただ強烈なだけではなく、
繊細さや優しさが感じられるようになり、今では大好きな画家の一人です。

おそらく作品を見ただけでその様に感じたのではなく、彼自身のことについて
知るにつれて、というのも影響していると思います。
彼が弟に送った書簡などにより、その人となりや生い立ちを知り、次第に作品に
対しても惹かれるようになりました。

さて、ゴッホといえば、向日葵や糸杉、夜のカフェテラスなど、有名な作品が
たくさんありますが、農作業や手仕事をする人々を描いた作品も多く、彼の
労働者に対する眼差し、ひいては自然に対する畏敬の念をも感じられます。

また、今回展示されていた「レモンの籠と瓶」という作品では、黄色の背景に
黄色いテーブルクロス、その上に置いてる黄色い籠に入ったレモン。
というように、黄色を様々に変化させている探求心にも心を打たれました。

その他にも、療養院の窓から見た風景を描いた「サン=レミの療養院の庭」も
衰弱している彼自身とは対照的に、庭の草花を力強いタッチで描いている様に
うるっときてしまいました。
やはりゴッホの作品には心動かされますね。

ゴッホ以外にもルドンやスーラ、モンドリアンなど、ヘレーネの愛した芸術家
たちの作品が展示されています。

「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」は12月12日(日)まで。

詳細はこちらをご参照ください。
https://www.gogh-2021.jp/

nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
山女日記3根津神社 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。