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緋色の研究 [本のこと]

今更ですが、名探偵コナンてコナン・ドイルから名付けたのでしょうか。

劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」のお知らせを目にして、そんなことを
思ったのです。
その時に私が読んでいたのがこの作品だったので。

コナン・ドイル「緋色の研究」。


記念すべきシャーロック・ホームズシリーズの第一弾。
ホームズとワトスン博士の出会い、そして根深い過去の因縁から生じた
ある殺人事件が描かれています。

軍医として赴いたアフガニスタンで肩を負傷し、祖国イギリスに戻った
ワトスン博士は、ロンドンで下宿先を探していたところ、同じく部屋を
探していたホームズと知り合い、同居することに。
いくら家賃を節約できるとはいえ、出会った時から既に変人だった
ホームズと同居するワトスン博士も、なかなかの人ですね(笑)。

最初はホームズの推理に疑いを抱いていたワトスン博士でしたが、彼の
超人的な推理力により、事件が解決の糸口に辿り着く様を目の当たりにして、
一目置くようになるのです。

そんなホームズの鮮やかな推理力が初めて披露されるのが、本作に収録
されている「ロウリストン・ガーデン事件」。
空き家だと思われていた家で、身なりの立派な紳士の死体が発見されるが、
死体には外傷がなく金品を奪われた形跡もない。
家の主でもない彼が何故この空き家に入ったのか、そして誰に何故殺された
のか。

前回読んだ「シャーロック・ホームズの冒険」は短編集ということもあり、
割とサクサク読めたのに比べ、今作は殺人事件の原因を紐解くために時代を
遡り、そこに宗教も絡んだりして、なかなか重いテーマ。
かなり読みごたえがありました。

そして、ストーリーを展開する手法が秀逸!
前半で種明かしをしないまま事件が解決するので「結局どういうこと?」と
思わせておいて、後半で丁寧に種明かししてくれるっていう。
うーん素晴らしい。

ここから始まったホームズとワトスンの物語。
他の作品も読みたくなりました。
Sherlockianになりつつあるかも(苦笑)。

それにしても、タイトルの「緋色の研究」ってどういう意味なんだろう。
読んでみても結局よくわかりませんでした。
これから他の作品を読んでいくうちに、分かるようになるのでしょうか。

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