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赤髪組合 [本のこと]

東京事変の「赤の同盟」を聴いていたら、「赤毛同盟」を思い出した。

「赤毛同盟」はシャーロック・ホームズシリーズの一つ。
以前読んだのに結末を忘れていまい、どうにも知りたくてたまらなくなり
本作が収録されている作品集「シャーロック・ホームズの冒険」を購入
しました。

今さら説明するまでもないですが、シャーロック・ホームズといえば、
アーサー・コナン・ドイルの探偵小説で、世界中の人々に今もなお
読まれ続けています。

作品集には10の短編が収録されており、他の作品も面白くて読み応えあり。
私は「赤毛同盟」と記憶していたのだけど、ここでは「赤髪(あかげ)組合」
と訳されているので、そのように記述します。

ちなみに原書のタイトルは「The Red-Headed League」でLeagueは連盟、
同盟、連合などとも訳すので、出版元によって違いがあるようです。

ここで、その「赤髪組合」の内容を少々。

赤髪の男だけが加入する資格があるという赤髪組合に加入した男が、
ある日ホームズのところにやってくる。
男が言うには、一日たった数時間の簡単な労働で報酬がもらえるという
夢の様な仕事だったのだが、ある日突然組合が解散してしまった。
この奇妙な組合の目的を知りたいと言う依頼人の男に対し、ホームズは
組合の背後にもっと重大な事件が潜んでいることを感じ取る。
なんと、そこには驚くべき真実があったのだ…。

まず、赤髪組合という発想が面白い。
そして、例によってホームズの観察力が超絶スゴイ。
何しろホームズときたら、依頼人を観察しただけで、その人の職業や好み、
前歴などを言い当ててしまうのです。
もちろん、現場に足を運んで観察することも怠りません。
そして、自分の推理を裏付けるものを掴んだら、その後は悠々とコンサートに
出かけて音楽に浸ってたりする。

彼と同じく依頼人から話を聞き、同じだけのものを見ているのに、なぜ
彼だけが謎を解けるのだろう…と、不思議に思う相棒のワトスン博士。
彼の目線は、そのまま読者の目線。
だから、感情移入できるのです。

ホームズが謎を解いていく過程にワクワクし、最後に「実に見事な推理だ」と
ワトスン博士が心から感嘆した時には、私も謎が解けてスッキリ!

やっぱりシャーロック・ホームズのお話って面白いんですよね。
Sherlockianと呼ばれるホームズ愛好家たちが世界中にいるというのも納得。

★コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」
新潮文庫バージョンは、装幀もかわいい。


★東京事変「赤の同盟」。
シャーロック・ホームズとは関係ありませんが、こちらもミステリアスで
引きこまれてしまいます。


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